これまでのあらすじ。
キッチンに居るはずの菅の姿が無い。
「これは事件だわ」
名探偵の血が騒ぐマイコ。
キッチンに残された遺留品を調べ…。
「うんうん。美味しいわね」
彼の行き先を突き止める。
『ふふふ。謎は全て解けたわ』
……。
「お嬢様…。この様なお話しでは無かったはずですが」
「良いのよっ!こっちの方が、サスペンスチックで面白そうじゃない」
「左様でございますか」
閑話休題。
私が脚立に登って収穫していたのは、夏みかんでございます。
まだ、時期は早くございますが、これから作る物には丁度良い酸味なのです。
「うふふ。分かっちゃった」
「何がでございましょう?」
「ワトソンくん。しらばっくれるのはやめたまえ」
「まだ、やってらしたのですねホームズ先生」
「スコーンにつけるジャムでしょ?家に居る時には良く作ってたものね」
「そうですな。紅茶に入れてみたり、パンに塗ってみたりと、使い勝手の良いものですからな」
「楽しみだわ」
「名探偵さん。少々、お待ちください」
## 夏ミカンのジャム
夏ミカン…2つ
砂糖…50g
1.夏ミカンの皮を剥きます
頭とお尻をカットしまして、リンゴを剥くようにいたしますと、簡単でございます。
2.一房毎に薄皮から外します
ナイフで簡単にはずせますよ。
3.鍋に夏ミカンの身と砂糖を入れて火をつけます
中火から弱火でゆっくりと熱を加えていきます。
4.途中から出てくる水分が飛ぶまで混ぜましょう
※水は加えませんが、白ワインを少々加えても良いですよ
5.とろみが出てくれば完成
##
「うん。コレの酸味がスコーンに良く合うわ」
「甘いジャムもようございますが、少し酸味がある方が、飽きが来なくて良いですな」
「そうね」
「マイコ先生。そろそろ、次のお客様のお時間では?」
「わっ!もう、そんな時間。HPを見て来てくれた初めてのお客様だわ」
「お茶はいつもので、ようございますか?」
「せっかくだから、ロシアンティーにしましょ」
「かしこまりました」
「よっし。今日はどんなネイルになるのかしら?楽しみ」
「そろそろ、大倉山駅に到着される頃ですな」
「きゃー!準備よ準備っ!!」
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