4月。
新しい生活が始まった方も多いことでしょう。
ん。
こんな事を昨日も書いた気がしますな。
しかし、街に出て真新しいスーツを着た若者を目にしますと、否が応にも意識してしまいます。
さてさて、私の時にはどうだったのでしょう。
それこそ真新しい割烹着と新品の包丁を持って、桜の咲く料亭の門をくぐりました。
「ネェ。菅?」
「はい。なんでございましょう?」
「菅の初めて働いたのは何歳だったの?」
「私は中学校を卒業してからですから、15歳のときですな」
「ヘェ〜。そんな歳から包丁を持ってるのね」
「えぇ」
「高校は行かなかったの?」
「はい。ただ、料亭の女将さんに言われて、高校卒業の資格は取りました」
「えっ!でも、働いてたのよね」
「手伝いで来ていた中居の方々が、大学生でしたので、勉強を教えて頂きながら資格試験を受けたのです」
「たいへんだったわね」
「若い事もあったからでしょうが、学校の授業よりも面白く教えて下さいましたので、たいへんだった記憶はありませんでしたな」
「ふぅん。菅は勉強が好きなのね」
「どうでしょう?」
「だって、今でも新しいお料理や食材の事を調べてたりするじゃない」
「マイコ先生だって、新しいジェルやデザインを調べているじゃいですか?」
「まぁ、必要だし、それに好きな事だから、もっと知りたいのよね」
「私のそれも同じ事です」
「必要だから?」
「もちろんそれもありますが、それよりも料理を作った後で、食べて下さった方の笑顔が見たいから…なんて言ったらキザですかな」
年甲斐もないことを言ってしまった自分が恥ずかしくなり、頭をポリポリとかいて誤魔化してみます。
「ステキね」
## ラップ
小麦粉…150g
豆腐…1丁
塩…ひとつまみ
水…200cc
全てを混ぜ合わせて、薄く焼いたら完成です。
包むものは何でも大丈夫です。
サラダやお惣菜。
お好きなものを巻きましょう。
今回は…。
肉みそ
ローストビーフをみじん切りにしたものと、バター、味噌、酒を混ぜ合わせます。
玉子ペースト
サンドイッチに挟むものと同じです。
新玉ねぎ
スライスしただけです。
もやしのナムル
もやし、白髪ネギを蒸して、千切りの大葉と合わせます。
合わせ調味料は酒、醤油、コチュジャン、砂糖、鶏がらスープを合わせます。
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「それで、その大学生ってどんな人だったの?」
「奥様でございますよ」
「えーーーっ!!」