握ります

気持ち良く晴れた午後。
暖かい日差しに、爽やかな風が気持ち良いですね。
外に出て歩いてみると新しい発見があるかもしれませんよ。

「お帰り。ちょうどお客様が終わったところだわ」

「そうでしたか。では、お茶の準備をいたしましょう」

「ゆっくりしてからでもいいのに」

「それには、お茶があった方がよろしいのでは?」

「うふふ。一本とられたわね。じゃ、わたしは片付けしてるから、準備ができたら呼んでちょうだい」

「かしこまりました」

ここのところの日課になりつつあります散歩。
たまにジョギングをしているのですが、歩くというのも良いものです。
普段気付かない事に気付いたり、新しい発見があったりと、なかなか楽しい時間が過ごせます。

「お嬢様。準備が整いました」

「はーい。今、行くわ」

元気な声。
後に続くのは、これまた元気な足音。

「はぁ〜。落ち着くわね」

「そうですな。香りが良いものですから、ゆったりとした気分になりますな」

「そうね。それと甘い物」

「今夜は何かリクエストはございますか?」

「いきなり話題が変わるわね。うーん。今日はないわね」

「それならば、久しぶりに握りましょう」

「えっ!?お寿司!!」

「はい」

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生ものが苦手な方でも大丈夫な物です。

・蒸しエビの握り
・蒸しエビの手毬
・ローストポーク
・いくら
・マヨバターコーン軍艦
・豆腐と高菜の軍艦

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「うんっ!美味しそう」

夕飯の食卓にて、目を輝かせるマイコ先生。
マイコ先生は生ものが苦手なので、こういうネタのチョイスになるのです。

「いっただきまぁ〜す」

「召し上がってください」

「う〜ん。やっぱり美味しいわ。酢飯が丁度いいのよ」

「ネタによってお酢とワインビネガーを使い分けておりますからな」

「そうなの?」

「ローストポークや、マヨバターコーンにはワインビネガーのシャリを使っております」

「洋風のものには洋風の食材と…なるへそね」

「なるへそでございましょう?」