春は暖かくなるだけではなく、多くの恵みを運んで来てくれます。
美味しい野菜が八百屋の軒先をにぎやかにしますね。
「バーニャカウダが食べたい」
「?」
「だから、バーニャカウダが食べたい」
「なるほど…そう言うことですね。準備いたしましょう」
突然の事に、お嬢様の言葉が理解できませんでしたが、ようやく何を言いたいのかが分かりました。
読んでいた文庫本をダイニングの書棚に戻し、私の場所に立ちます。
##バーニャカウダソース
オリーブオイル…2カップ
ニンニク…6片
牛乳…半カップ
アンチョビ…お好みで
生クリーム…大さじ2
塩コショウ…適量
下準備
1.水を張ったお鍋にニンニクと牛乳を入れて火を付けます
2.ニンニクに火が通ったら鍋からあげて、フォークの背などでつぶします
調理
1.お鍋にオリーブオイルを入れて火を付けます
2.潰したニンニク、アンチョビを加えて塩コショウ
3.十分に温まったところに生クリームを入れてかき混ぜます
##
「このソースならたくさん野菜が食べられるもんね」
「そうでございますな」
「生野菜だとあんまり食べられないけど、蒸し野菜ならたくさん食べられるわ」
「バーニャカウダにも良く合いますし」
「他にはどんな料理に使えるの?」
「以前にお出ししました、ピザやサラダにも使えますな」
「もちろんパスタソースとしても重宝いたします」
「ふーん」
「基本はオイルですから長くもちますからな」
「作り置きにも丁度いいのね」
「なんだか、今日は料理番組みたいでございますが…」
「たまにはいいじゃない。教えてっ!菅センセイっ!!なんてね」
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