少し肌寒い5月の朝。
軽く爽やかな空気が、来月には重く湿ったものになると思うと、少しでもこの時期の空気を楽しんでおきたいと感じるものです。
さて、皆さんは朝食を摂っておりますでしょうか?
私たちはその日の気分で、摂ったり摂らなかったりと言ったところでございます。
意外に思われますか?
朝食の摂取において諸説ございますが、何をおいても自分の体でございます。
腹が減っていたら食べて、そうでもなければコーヒーやお茶だけを楽しむ。
それで良いと、私は感じております。
体のサイクルには個人差がございますから、諸説を識り、それを自分のサイクルに合わせて解釈すれば良いのではないでしょうか?
偉そうに講釈をしてしまいましたが、私個人、料理人としましては、食べたくない時に料理を出したところで、美味しく召し上がって頂けないというのが、本音でございます。
## 朝ごはん
・ごはん
・人参とピーマンのバター炒め
・玉子のチーズベーコン巻き
・大根の味噌汁
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「ふわぁぁ〜…おあよ。ごはん」
目覚めの我が君がダイニングに現れまして、そう仰いました。
「ただいま準備致しますので、お顔を洗って来られてはいかがですか?」
「…ん。そうする」
目をこすりこすり、洗面所へ向かわれる姿は、私にとって掛け替えのない変わらぬ日常。
朝食のセッティングが終わる頃に、再びいらしたマイコ先生。
「きゃー♡これこれ。やっぱりバター炒めよね」
マイコ先生の大好物。
「これが出てくると、1日頑張れる気がするのよね」
喜びの笑顔。
それが、作る者にとっての最高の報酬でございます。