ピーマン。
お子様の嫌いな野菜のトップ3に入りますね。
なんででしょうか?
私は子供の頃より食べていたので、嫌いな人の気持ちが分かりません。
「ねぇ。ピーマン食べたい」
「昨日の朝食にもお出ししたと思いましたが?」
「それでもよ」
「マイコ先生のピーマン好きには、なかなか楽しませて頂きましたな」
「なぁに?」
「マイコ先生は小さい頃から、ピーマンが大好きではございませんか?」
「そうね」
「周りのお友達は嫌いな人が多かったのではないですか?」
「ピーマンが好きって言うと変な顔されるから、物心ついた頃には言わないようにしてたわね」
「逆もまた然り」
「何よ。それ」
「いえいえ。私もピーマンは好きな方でして、嫌いな人の気持ちが分かりません。ですが、それは嫌いな人は好きな人の気持ちは分からないって事でございます」
「なるほどね」
「ほんと。なんで嫌いなのかしら?苦いって言われるけど、わたしはそう感じた事がないのよね」
「個人差では済まないような気もしますな」
「今日は哲学的ね」
「そうでございますか?」
「えぇ。考えに耽るのも良いけど、わたしのごはんも忘れないでね」
「はははっ。かしこまりました」
## ピーマンの肉詰め
豚挽肉…150g
玉ねぎ…1/6
マイタケ…少々
ピーマン…5個
塩コショウ…適量
合わせ調味料
醤油…大さじ4
さとう…大さじ4
すりおろししょうが…大さじ1
酒…大さじ5
1.野菜を刻み、塩コショウをした挽肉と混ぜ合わせます
2.半分に切り種を抜いたピーマンに、挽肉を詰めます
3.油をひいたフライパンを温めます
4.温めたフライパンに肉を詰めたピーマンをのせます
※肉詰めの方を下にいたします
5.ピーマンをひっくり返し、焼き色がつくまで焼きましょう
6.焼けたところに合わせ調味料を流して完成
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「バター炒めも美味しいけど、この肉詰めも美味しいわよね」
「そうでございますな」
「記憶に残ってる中では、1番最初に食べたピーマンがこれだからかな」
「好きな理由ですか?」
「そう。菅が作ってくれたピーマンの肉詰めだったから、わたしは好きになれたのかも」
「なるほど!確かにそうですな」
「そこまで自惚れる?」
「いえいえ。ピーマンを生で食べる家庭はありません。調理方がいけなかったんですな」
「あぁ、さっきの続きね」
「なるほどなるほど」
「納得できて?」
「えぇ」
「そう。なら、目の前の物を美味しく食べませんこと?」
「いやいや。申し訳ございません」
「うふふ」