寄る年波でございましょうか?
今日は朝から体調が優れません。
暑くなったり、肌寒くなったりとコロコロ変わる天候に体がついていっていないようでございます。
「あら。菅が珍しくしんどそうね」
「えぇ。どうもすっきりしないのです。歳には敵いませんな」
「はぁっ…そんな事言わないの。ほら、これでも飲んで、少し休んでなさいな」
マイコ先生が冷蔵庫から取り出した栄養ドリンクを受け取ります。
「しかし…」
「しかしもへったくれもありませんっ!ひどくならないうちに治しちゃわないとね」
手の内にある栄養ドリンクの瓶を見つめましたが、それで良くなるわけもなく。
ここはマイコ先生のお言葉に甘える事に致しましょう。
キャップを外して、一息に栄養ドリンクを飲み干します。
「飲んだら寝ちゃいなさいな。眠れなくても、横になってるだけで違うわよ」
私はその言葉に促され、ダイニングを後に私室へと向かいました。
## ピザトースト
食パン
千切りキャベツ
玉ねぎのスライス
ピーマンの輪切り
スクランブルエッグ
とろけるチーズ
ケチャップ
塩コショウ
1.パンにのせてトースターで焼く!
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「ハロハロー。具合はいかが?」
うつらうつらと夢と現をたゆたっていれば、マイコ先生が私の部屋に入って来たようでした。
「少しは良くなった気がします」
はっきりとしない意識でそう答えたようです。
「そう。なら、大丈夫ね」
コトン。
サイドチェストに何かが置かれたようです。
そちらに目を向ければ、一枚の白いお皿が見えました。
「ま、マイコ先生が!?」
慌てて体がを起こします。
すると、お皿にのっていたのはピザトーストでした。
「これくらいなら、わたしだってできるもの」
どこか恥ずかしそうに、視線を逸らしてそう仰いました。
「早く元気になって、また、美味しいお料理を食べさせてね」
少女のような笑顔。
それが、1番の薬かもしれません。